おうちではじめる予防歯科!学童期の歯を守る正しい食生活|鶴岡市の歯医者

おうちではじめる予防歯科!学童期の歯を守る正しい食生活

 

山形県 鶴岡市 医療法人石田おさむ歯科医院

歯科医師・院長 石田 修

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鶴岡市文園町にある石田おさむ歯科医院、院長の石田です。

今回は、「学童期の歯を守る正しい食生活」をテーマに、乳幼児期から変化する食生活の注意点、カルシウムをはじめとする栄養素の重要性、糖分による虫歯リスクを避ける方法、そしてバランスの取れた食事の指針についてお伝えします。

子どもたちの健康な歯を育むために、日々の食生活でどのような点に注意して取り組むべきか、参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

■学童期におけるお口の変化と食生活の注意点

学童期は、歯が乳歯から永久歯へと切り替わる過渡期にあります。

この時期の食生活が、歯ならびやお口の発育に大きく影響を与えます。甘いおやつやジュースの過剰な摂取が虫歯のリスクを高めることはよく知られていますが、栄養バランスの取れた食事が健全なお口の成長を促すために不可欠です。特にカルシウムをはじめとするミネラルが豊富な食品を積極的に取り入れることで、歯の健康を保つことができます。

 

 

乳歯から永久歯への移行期間

通常6歳頃から永久歯へと移行が始まります。この移行期間は、歯が最も脆弱な時期です。生えたての永久歯は「幼若永久歯」と呼ばれ、歯質が弱く虫歯になりやすいため、特に注意が必要です。

また、硬い食べ物を適度に摂取することで、顎骨の発育を促し健全な歯並びに誘導することができます。

 

お口の発達段階と食生活の関係

お口の発達段階において、食生活が果たす役割は計り知れません。学童期には、子どもたちの食べる量や好みが変わりがちですが、この時期に正しい食生活の習慣を身につけることは、一生の健康に対してプラスの影響を与えます。

保護者の方には、子どもにバランスの取れた食事を提供し、食べ物から必要な栄養素を得られるようにサポートする役割があります。ビタミンやミネラルをバランスよく取り入れることで、歯の形成に必要なカルシウムやリンなどの栄養素がしっかりと体内に吸収されるようになります。

 

 

■カルシウムが豊富な食品と歯の健康

カルシウムは、子どもの成長期において特に重要な栄養素です。学童期は身体や歯の発達が盛んな時期であり、十分なカルシウム摂取が丈夫な歯を保つために不可欠です。

カルシウムが豊富な食品をバランスよく食生活に取り入れることで、子どもの歯を強くすることができます。

 

 

カルシウムが歯に与える影響

カルシウムは歯と骨の形成に欠かせないミネラルであり、歯のエナメル質の主成分です。カルシウムが不足すると、歯がもろくなり虫歯になりやすくなります。日常的にカルシウムを意識して摂取することが、丈夫な歯を保つポイントになります。

 

カルシウム摂取におすすめな食品

カルシウムが豊富に含まれている食品としては、小松菜、モロヘイヤ、菜の花、チンゲン菜、大根の葉、切り干し大根、パセリ、大豆製品などがあります。また、青魚や小魚もカルシウムが豊富で、積極的に取り入れることでカルシウムを効率的に摂取することができます。

 

カルシウム吸収を助ける栄養素

カルシウムの吸収を助ける栄養素として、ビタミンDがあります。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける役割があり、魚介類(特にサーモンやサバ)、しいたけ、卵黄に含まれています。また、晴れた日に外で遊ぶことでビタミンDが生成されるため、外遊びも推奨されます。カルシウムとビタミンDを十分に摂ることで、子どもの歯や骨を健康に保つ手助けをしていきましょう。

 

 

■糖分の摂取を控えて虫歯予防

子どもたちは、間食として糖分を多く含むお菓子や飲料を摂取することが増えています。甘いものには依存性があり、過剰に摂取したり、だらだらと食べ続けたり飲み続けたりすることで、虫歯のリスクが高まります。

特に白砂糖は、ビタミンやミネラルなどの栄養成分がほとんど含まれておらず、カロリー以外の栄養素がほとんどない炭水化物です。満腹感を得にくいため、過剰摂取になりがちです。

また糖質は、ビタミンB群の助けを借りてエネルギーに変換されます。そのため、砂糖を摂取しすぎるとビタミンやミネラルが不足し、慢性炎症を引き起こしたり、身体が疲れやすくなったりする可能性があります。

糖分摂取をコントロールすることは、健康な歯と体を守るために非常に重要です。

 

 

糖分がむし歯に与える影響

甘いお菓子やジュースに含まれる糖分は虫歯の原因になります。甘いお菓子はもちろんですが、ポカリスエットやコーラ、カルピスなどのジュースや清涼飲料水には角砂糖10個から20個ほどの砂糖が含まれています。これらの飲食後、口内に残った糖分は虫歯菌の栄養源となり、酸を生成して歯のエナメル質を溶かします。これにより歯に穴が開き、痛みが起きたり、最終的には歯を失うことにつながります。

糖分の摂取頻度そして量を意識的に減らすことが、虫歯予防に繋がります。

 

糖分の摂取を減らする方法

糖分の摂取を減らすためには、現在の糖分摂取量を把握し、徐々に制限することが効果的です。例えば、ジュースや清涼飲料水の代わりに水やお茶を選び、お菓子の代わりに果物・野菜スティック・砂糖不使用のドライフルーツ・小魚・砂糖不使用のナッツ類を食べるなどの方法があります。

また、食後に歯を磨き、糖分が口内に残らないようにすることもとても大切です。親子で糖分の摂取に関するルールを決め、共に実践することが虫歯予防につながります。

前回のブログで、水分補給におすすめな「砂糖を使わない自家製ドリンク」について紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

👉おうちで始める予防歯科!学童期の歯を守る生活習慣

 

代替甘味料の使用と歯への効果

最近では、天然由来の代替甘味料(例:キシリトールやステビア)も多く市場に出回っており、虫歯リスクを低減する選択肢となります。ただし、代替甘味料も過剰に摂取しないようにし、全体の食生活のバランスを整えることが重要です。

 

 

■バランスの取れた食事で歯を守る

正しい食生活は、子どもたちの歯の健康を守るために非常に重要です。バランスの取れた食事は、虫歯の予防だけでなく、歯質を強化し、歯茎の健康を保つためにも必要です。栄養素の組み合わせを考えた食事が、健康な歯の発育を促進します。

 

 

お口の健康を支える重要な栄養素

歯や歯茎の健康を支えるためには、様々な栄養素の摂取が不可欠です。

【カルシウム】
カルシウムは歯と骨の主成分であり、歯のエナメル質の強化に重要です。十分なカルシウム摂取は、丈夫な歯を維持し、虫歯や骨の弱さを予防します。

【ビタミンD】
カルシウムの吸収を促進します。十分なビタミンDがあると、体内でのカルシウムの利用効率が上がり、歯のエナメル質や骨をより健康に保つことができます。

【ビタミンC】
歯茎の健康を保つために必要です。コラーゲンの生成を助けることで、歯茎の強化や炎症の予防に役立ちます。また、ビタミンCは細菌に対する抵抗力を高め、歯周病のリスクを減らします。

【鉄分】
全身の酸素供給を正常に保つ役割を果たし、貧血を予防します。貧血が進行すると口腔内の健康も影響を受けるため、鉄分は間接的に歯や歯茎の健康を保つためにも重要です。

【マグネシウム】
マグネシウムはカルシウムとともに骨と歯の健康に寄与します。歯のエナメル質や骨の形成を助け、歯の強度を保つのに役立ちます。

【ビタミンA】
ビタミンAは口腔内の粘膜や歯茎の健康を保つために必要です。十分なビタミンAがあると、口腔内の感染症のリスクを減らすことができます。

これらの栄養素をバランスよく摂取することで、歯や歯茎の健康を維持し、口腔内環境を健やかに保つことができます。

 

バランスの良い食事

食事のバランスを整えるポイントに「まごわやさしい」という合言葉があります。毎日の食卓でこれらの食材を取り入れるように意識してみましょう!

ま「豆類」 大豆、小豆、豆腐、納豆など大豆製品
ご「ごま」 ごま、ピーナッツ、アーモンド、銀杏、栗など
わ「わかめ」 わかめ、ひじき、のりなどの、海藻類
や「野菜」 野菜類、緑黄色野菜と淡色野菜
さ「魚」 アジ、鱈、さんまなど魚類のほか、貝類やえびなど魚介類
し「しいたけ」 しいたけ、ぶなしめじ、エリンギなどのきのこ類
い「芋類」 じゃがいも、さつまいも、里芋・山芋などのいも類

 

■まとめ

学童期の子どもたちの歯を健康に保ち、正しく成長発育させるためには、バランスの取れた食生活が非常に重要です。糖分の摂取を控え、カルシウムやビタミンDなどの栄養素を豊富に含む食品を積極的に取り入れていきましょう。

石田おさむ歯科医院では、子供の定期検診(定期メインテナンス)と管理栄養士による栄養サポートも行っております。さらに詳しく栄養や食生活について知りたい方は、ぜひお問い合わせください。

健康な歯を育むために、日々の食生活に注意し、子どもたちの笑顔を守りましょう。

 

 

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